辻村深月さんの『子どもたちは夜と遊ぶ』を読みました。
あらすじ
アメリカへの留学をかけて、学部生を対象とした論文のコンテストが開かれた。
D大学の陣内研究室にいる木村浅葱と狐塚孝太が有力とみられていたが、「i」という匿名で応募された論文が最優秀賞を獲得した。
一方、高校生の行方不明に端を発する殺人事件が発生する。
その真相を知っている浅葱は、犯人とのゲームを開始する。
感想
「長かった~」というのが第一印象。
物語そのものの長さもあるのですが、スピード感が遅くて、特に前半は読んでも読んでも前に進まないと感じながら読んでいました。
読み終わってみると、そこが絶妙だったのですが、読んでいる間は長く感じてしまって…
前半と後半で大きくイメージが変わっていて、前半は蚊帳の外で事件が起きている感じ。後半は、一転して蚊帳の中で事件が起きているような感じを受けました。
後半は身近なところで事件が起きているので、スリル満点。ページをめくる手が止まりませんでした。
「i」の正体については、思っていたとおり。
でも、その説は1度否定されたんじゃなかったっけ?と思ったのですが、私の読み間違いかな?
落とし所としては、妥当なところだと感じましたが、容易に推測できるところだったかも…
特に前半は長く感じられましたが、面白い作品でした。
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