【読書】中山七里『隣はシリアルキラー』

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中山七里さんの『隣はシリアルキラー』を読みました。

 あらすじ

深夜2時過ぎ、会社の寮で暮らす神足友哉は隣室からの騒音で目を覚ました。
シャワーを浴びる音がひとしきり続いたあと、
 ぐし、ぐし、ぐし ぎりっ、ぎりっ、ぎりっ
まるで死体を解体するような音が!?
隣の部屋に住むのは外国人技能実習生の徐浩然。
時を同じくして、女性の身体の一部が遺棄されているのが発見される事件が発生する。

感想

「どんでん返しの帝王」との異名を持つ中山七里さんにしては、素直な話の流れ。
どこにどんでん返しを起こす隙が用意されているのかなぁ?と思いながら読み進めると、1つの仮説が…
それでも一直線に突き進む中山七里さんに、自分の推理(当てずっぽう?)は外れたか?という思いが頭をよぎりますが、中山七里さんがそんな素直な作品を書くわけない!と自分の推理を信じて読み進めると、ビンゴ!
中山七里さんに勝った~と、1人悦に入るのでした。

神足には、積極的に警察に情報提供できない理由があったのですが、それの活かし方が不十分だったかなぁと感じました。
まぁ、ページの無駄になるだけなのかも知れませんが、もう少し引っぱってみても面白かったかも。
徐との対比に使ったところは上手かったかな。

外国人技能実習生制度の闇の部分をもっと突いても面白かったかも知れませんが、それはまた別の作品でって感じなのかな?

私の苦手なホラーテイストの効いた作品でしたが、最後まで面白く読むことができました。

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