パトリシア・コーンウェルの『邪悪』を読みました。
あらすじ
CFC(ケンブリッジ法病理学センター)の局長・ケイ・スカーペッタの携帯電話に、姪のルーシーの緊急時用携帯電話番号から動画のURLが送られてきた。
その動画には、ルーシーがFBIでインターンをしていたときの寮の部屋の盗撮画像が映し出されていた。
一方、ハリウッドの映画プロデューサー、アマンダ・ギルバートの娘の死体が発見される。
感想
「検屍官シリーズ」の23作目です。
前作『標的』で、ルーシーをつけ狙う元FBIのキャリー・グレセンに、ケイがフロリダ沖でスピアガンで脚を撃たれてから2ヶ月後から話が再開されます。
ケイに送られてきた動画のURLが書かれたメールは、ルーシーが管理しているCFCのサーバーに侵入しなければ発信できないもの。
ルーシーとしては、そのあたりのファイアウォールはセキュリティを少し甘めにしていて、肝心なところを堅牢にしていると落ち着き払っているのですが、本当に本丸部分が落とされていないか気にならないのかなぁと、少し疑問が…
サイバー攻撃は、上手く扱えば面白いのですが、今回みたいに一方的に攻められているだけで、その範囲もわからないと、何がどうなっているのかいまいちわからなくて、面白みに欠けてしまう気がします。
いろいろなものに結論が出ていなかったような気がするのですが、「次回へ続く」ということなのでしょうか?
少しすっきりしない終わり方でした…
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