【読書】新川帆立『競争の番人』

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新川帆立さんの『競争の番人』を読みました。

 あらすじ

公正取引委員会に勤める白熊楓は、ホテル3社によるウェディング費用の談合事件を担当することになる。
しかし、そのうちの1社の専務を尾行中、刃物を持った男が専務に襲いかかったのを止めたため、公正取引委員会が内偵中であることがバレてしまう。
事件は出入りの花屋によるカルテル、下請けいじめへと広がりを見せ…

感想

検察や警察と比較すると、マイナーで地味な印象を受ける公正取引委員会の審査官。それが今回主役の白熊楓の職業です。
たしかに、公正取引委員会を主役にもってきた、というか、公正取引委員会が出てくる作品を読んだことがないかも。
ニュースや新聞では時々目にしますが、その業務内容はあまり知られていないのではないでしょうか。
そんなところに目をつけたのも、弁護士でもある新川帆立さんならでは?

発端であるウェディング費用の談合事件の立証方法がいまいちわからなかったのですが、これまでまったくと言って良いほど知らなかった世界をのぞき見ることができて面白かったです。

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