小路幸也さんの『札幌アンダーソング 間奏曲』を読みました。
あらすじ
北海道警宛に、死体を雪堆積場に埋めたという犯行声明が届いた。
埋められたとされているのは、半年前に行方不明者届が出されている大磯明義。
根来康平と仲野久のコンビは、3ヶ月前に北道大学で大規模な爆発物騒ぎを起こした大学院生・山森晴行が噛んでいるとみて捜査をはじめる。
感想
『札幌アンダーソング』の続編です。
前作に引き続き、小路幸也さんらしくない文章。
厳しい状況においても、どこかほんわかした空気が流れるいつもの文章とは違う印象を受けます。
まるで、普段心の奥底に隠蔽している自分の性癖を爆発させたような(もちろん例えですが)。
まぁ、これも小路幸也さんの一面ということなのでしょうが…
ストーリーも、普段ミステリを読み慣れている身からすると、いまいちかな?と思えてしまったり。
やっぱり小路幸也さんの真髄は、「花咲小路シリーズ」や「東京バンドワゴンシリーズ」みたいな作品にあるんじゃないかなぁと思えてしかたありません。
このあとに、『札幌アンダーソング ラスト・ソング』が用意されているようなので、とりあえず読んでみて、それからの評価なのかなぁ。
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