【読書】杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』

著者サ行 ▼著者 サ行

杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』を読みました。

あらすじ 

藤阪燈真は、ベストセラー作家の宮内彰吾と愛人の間に生まれた子供。
母を亡くしたあと、書店でアルバイトをしながら生活していたが、宮内死去のニュースが飛び込んできた。
燈真は認知されていないため、葬儀に出席しなかったが、後日異母兄の松方朋晃から電話がかかってくる。
『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしいが、何か知らないかと。
燈真はバイトの傍ら、宮内の遺稿探しをはじめる。

感想

驚愕の作品です。人間業じゃない!
まさかそんな仕掛けが施されていたなんて!!
そんなこと可能なの?って思うのですが、事実やってのけたのですから、可能なのでしょう。
しかし、どれだけ困難な道だったか、想像するだけでも気が遠くなります。
ここまでくると、もはや芸術作品。

読んでいる途中で、なんとなく気付いていることはあったのですが、まさかそこまで…
まったく恐ろしい人です。

物語の方も、違和感なく、面白く読めてしまいます。
それだけに、この仕掛けを知ったときの驚きようといったら!

ページ数もさほど多くなく、するっと読めてしまうので、ぜひ1度手に取ってみることをお勧めします。
杉井光さんによる驚愕の仕掛けに驚かされること間違いなしです。

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