三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道』を読みました。
あらすじ
戦中、川端康成や久米正雄、高見順ら鎌倉文士が立ち上げた貸本屋〈鎌倉文庫〉。ここには、夏目家が寄贈した漱石の初版本なども並んでいたというが、千冊あったと言われる貸出本も、発見されたのは数冊で、残りは行方不明になっている。
昭和、平成、令和のビブリア古書堂の娘たち、智恵子、栞子、扉子は、残りの鎌倉文庫の貸出本の行方を捜すことになる。
感想
扉子の代になってからは4冊目、栞子の代から通算すると「ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」11冊目となります。
今回は、篠川智恵子、栞子、扉子の3代が揃い踏み。
鎌倉文庫の存在は史実。
そこに、夏目漱石の初版本が並んでいたのも事実で、その行方がほとんどわかっていないことも事実なんだそうです。
そんなコレクションが見つかれば、世紀の大発見となるのでしょうが、栞子たちは行方を掴めるのでしょうか?
毎回、古書にまつわる謎を栞子たちが解いていくこのシリーズですが、古書に関する知識がなくても大丈夫。
私自身、現代の小説しか興味がありませんが、毎回楽しく読ませていただいています。
今回は鎌倉文庫という大きな話が取り上げられていましたが、次回はどんなテーマが取り上げられるのか、今から楽しみです。
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