【読書】早坂吝『殺人犯対殺人鬼』

早坂吝 ├ 早坂吝

早坂吝さんの『殺人犯対殺人鬼』を読みました。

あらすじ 

職員がいなくなった夜、孤島に建つ児童養護施設で暮らす網走は、剛竜寺翔を殺害するために部屋へ行ったが、すでに剛竜寺は殺害されたあとだった。
翌朝、剛竜寺の死体が見つかるが、嵐のため職員はまだ帰ってこれない。
探偵気取りの探沢ジャーロが捜査を開始するが、第2、第3の被害者が出てしまう。

感想

気がつくと手に取ってしまっている早坂吝さんの作品です。
『しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人』ではじめて手に取ったあと、タイトルを当ててみろという、挑戦的なタイトルの『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』を読み、そして今回『殺人犯対殺人鬼』。
ネーミングセンスが抜群なんですよね。
もちろん、内容も伴わなければ、1冊、2冊で手が止まってしまうのですが、内容もそれなりに楽しめちゃうので、ついつい手が伸びてしまいます。

今回は『殺人犯対殺人鬼』とのことですが、その1人は語り手である網走。
しかし、彼の知らないところで、もう1人(または複数?)が連続殺人を犯しています。
その人物とは?また、その目的とは?

これまで読んだ2冊は、重要な情報の隠し方がちょっとアンフェアだなぁと思わないでもなかったのですが、今回はそんなことはなし。
確かに重要なエッセンスが最後まで伏せられていますが、気がつく人は気付くだろうし、その情報が伏せられているために推理ができないということはないので、完全にフェアな作品だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました