【読書】乾緑郎『完全なる首長竜の日』

著者ア行 ▼著者 ア行

乾緑郎さんの『完全なる首長竜の日』を読みました。

 あらすじ

漫画化の和淳美は、15年続いた連載が、新編集長の方針の下、打ち切りとなってしまう。
その淳美には、自殺未遂を図って植物状態になった弟の浩市がいたが、植物状態になった患者とコミュニケーションがとれる〈SCインターフェース〉を介してセンシングを続けていた。
しかし、浩市はいつも自殺という方法を用いて一方的にセンシングを終了してしまう。

感想

第9回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作です。

期待して読んだのですが、うーん、難解。
満場一致で大賞受賞が決定したそうなのですが、私にはいまいちその良さがわかりませんでした。
こういった場面に出くわすと、私はまだまだなんだなぁと思ってしまいます。

はじめは、現実世界と〈SCインターフェース〉を通して見ている世界がはっきりと分かれているのですが、だんだんとそれが混在してきて、今淳美が見ているのはどっちの世界なのだろう?と思いながら読み進めることに。

最後のタネ明かしを受けて、疑問に感じていたことがすべてクリアになっていくのですが、頭で理解しても、受け入れられない部分があったり…

やっぱり、私には読者としての力量が足りなかったようです。

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