【読書】雫井脩介『検察側の罪人』

著者サ行 ▼著者 サ行

雫井脩介さんの『検察側の罪人』を読みました。

あらすじ 

蒲田で老夫婦が殺害される事件が発生した。
殺害された男性は、競馬仲間らに金を貸しており、その中に23年前に発生し、時効となった少女殺害事件の重要参考人・松倉重生が含まれていた。
少女の両親が管理人を務めていた寮に学生時代住んでいた検察官の最上毅は、松倉を今度こそ法の下で罰するため、執拗に責め立てる。

感想

タイトルが気になって手に取った作品です。
どんでん返しだとか、大きなサプライズなしに、坦々と話が進んでいった印象。
もう少し捻りがあるのかなぁ?と思いながら読んでいましたが、比較的ストレート。
なるほど、そう来ましたかって感じでした。

最初は、もう少し軽快な語り口の方が好みなんだけどなぁと思いながら読んでいましたが、中盤からだんだんと引き込まれていって、後半は一気読み。

読んでいて感じたのは、罪人が悪人として描かれていないということ。
罪人も、結局は被害者だったのかなぁと思いました。
ただ、例外が1人いましたけどね。

タイトルに負けず劣らず、内容も面白い作品でした。

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