【読書】周木律『伽藍堂の殺人』

周木律 堂シリーズ ├ 周木律

周木律さんの『伽藍堂の殺人』を読みました。

あらすじ 

N県の沖合に浮かぶ伽藍島。ここで、2人の数学者による講演会が開かれた。
伽藍島に集まったのは、放浪数学者の十和田只人や、大学院生の宮司百合子。そして、百合子の兄で警察庁の警視である司ら。
伽藍島にある2つの堂、伽堂と藍堂で、常沢浄と大石誉樹による講演が行われたが、公演後、2人は伽堂に設置されたマイクスタンドに突き刺さった状態で発見された。
さらに、伽藍島の管理を任されている品井秋が、桟橋から転落して死亡しているのが見つかる。

感想

「堂シリーズ」の第4弾です。

今回の舞台は、N県の沖合に浮かぶ伽藍島にある伽堂と藍堂。
これまた、沼四郎が建てた建物となっています。

伽堂と藍堂は、私がイメージする”堂”とは違って、奥行き、幅、高さがそれぞれ約30mという巨大なもの。
このサイズが、沼四郎による仕掛けの重要なポイントになっているのでしょうが、それがかえって真実味を失う結果になっているような…

藍堂から伽堂への瞬間移動にしても、1辺が30mもあるわけでしょう?と。
また、マイクスタンドに刺さったことに関しても、そんなにうまくいくかなぁ?と…

数学的な要素で頭を悩まされることは少なかったのですが、謎解きの部分で少し頭が痛くなってしまいました。
まぁ、イメージできなくはないんだけど、机上の空論のような…

毎回、ダイナミックなトリックでアッと言わせてくれる周木律さんですが、今回はちょっとなぁと思ってしまいました。

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