今村昌弘さんの『でぃすぺる』を読みました。
あらすじ
小学6年生の木島悠介は、2学期の係決めで掲示係に立候補した。
目的は、大好きなオカルトを壁新聞にすること。
ところが、委員長に立候補すると目されていた波多野沙月と、今年転校してきた畑美奈も同じ掲示係に。
沙月は、1年前に殺害された従姉・真理子の犯人探しをしたいと考えていた。
真理子は生前、奥郷町の七不思議を6番まで書き記していて、7個目を知ると死ぬと言い残していた。
感想
読んでいて頭に浮かんだのが、宗田理さんの「ぼくらシリーズ」。
中学生の頃よく読んだよなぁと思う一方、悠介たちが小学生というのになかなか馴染めず。
「ぼくらシリーズ」みたいに、中学生とか高校生といった設定でも良かったのではないかな?と思いました。
大人でも子供でもない年頃ではなく、明らかな子供とすることで、外で食事をするときにお小遣いが足りないとか、図書館で貴重な本を貸してもらえないといった不都合が起きるのですが、小学生でなければならないことってほとんどなかったんじゃないの?って思ってしまいました。
最後はそう来たかと、うーんと悩んでしまいましたが、デビュー作が『屍人荘の殺人』の作家さんですからね。
当然マークしておかなければならない結末だったのかも知れません。
ただ、このパターンにしてしまうと、何でもありになっちゃう気がして、私はあまり好きではないですね。
『屍人荘の殺人』でどハマりした今村昌弘さんの最新作。
個人的には、ちょっと…と思う箇所もありましたが、全体的には楽しませてもらいました。
次作も早く出ませんかねぇ。
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