中山七里さんの『逃亡刑事』を読みました。
あらすじ
千葉県警組織犯罪対策部の生田忠幸巡査部長が、廃業したカーディーラーの店舗で殺害された。
捜査一課の高頭冴子警部は、組織犯罪対策部薬物銃器対策課の玄葉昭一郎課長が、押収した薬物を横流しし、口封じに生田を殺害したという結論に行き着く。
しかし、証拠を集めている段階で、逆に玄葉らに証拠を捏造され、冤罪を着せられてしまう。
高頭は、生田の殺害現場を目的してしまった少年・御堂猛と共に、大阪のA地区に身を隠す。
感想
主人公の高頭冴子は、「疾走刑事」ってイメージだなと思ったのですが、出過ぎた才能は身を滅ぼすのでしょうか、冤罪を着せられてしまいます。
それで、タイトルが『逃亡刑事』なんだなと、納得。
冤罪ものって、読んでいるこっちも辛くなってしまう。
物語なんだから、最後は”正義が勝つ”のでしょうが、いたたまれない気持ちになってしまいます。
8才の御堂猛が足手まといであったり、心の支えであったり…
一見コンビには見えない2人ですが、続編での競演もあるのかな?と、密かに期待していたりします。
第5章「逆襲」は、私が想像していたのとは違った展開。
でも、そこに大きな意味が隠されていたんですね。
なぜこんな展開?と思っていたのが、最後にスッキリしました。
続編もあるようなので、手に取ってみたいと思います。
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