赤川次郎さんの『向日葵色のフリーウェイ 杉原爽香50歳の夏』を読みました。
あらすじ
杉原爽香は、かつての恩師・河村布子から、布子の知人で元保健室の先生・小川久子の娘について相談を受ける。
久子の娘・智子は殺人罪で服役中だが、冤罪ではないかというのだ。
また、久子が勤めていた学校の同窓会に参加した日下邦弥は、当時のマドンナ・水科玲美と再会し、恋の炎が再び燃え上がるが、玲美から怪しい副業を持ちかけられる。
感想
杉原爽香がはじめて登場したのが、『若草色のポシェット 杉原爽香15歳の秋』でした。
この時、爽香はまだ中学生。その担任が、河村布子だったわけです。
それから、毎年登場人物が1歳ずつ歳をとりながら、ついに50歳。
爽香にとっては人生の折り返し地点くらいかも知れませんが、さすがに1948年生まれの赤川次郎さんに、あと50年というのは酷かも知れません。
2月29日生まれで、4年に1度しか歳をとらないとしても…
第1作から登場しているキャラクターが、どれくらい残っているのかな?と思って数えてみたのですが、爽香と、その夫で元同級生の明男、布子、爽香の同級生の浜田今日子の4人でしょうか?
あと、爽香の母親である杉原真江も生きておられましたっけ??
以前から登場しているキャラクターでも、第1作からとなると、これだけになってしまっていることに驚きを感じます。
私自身は、確か『銀色のキーホルダー 杉原爽香25歳の秋』あたりまではあとから読んで、次の『藤色のカクテルドレス 杉原爽香26歳の春』あたりからリアルタイムで読んできた気がします。
今回爽香が挑むのは、冤罪事件。
このシリーズらしく、次から次へと物騒なことに巻き込まれていくわけですが、冤罪事件をひっくり返すにしては、結構簡単に事が済んだのかなと。
実際にひっくり返そうと思うと、もっと大変だと思うのですが、そこは赤川次郎さんの筆力で、さらっと流してあります。
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