綾辻行人さんの『霧越邸殺人事件』を読みました。
あらすじ
東京の劇団「暗色天幕」の団員7名と小説家の鈴藤稜一は、ホテルの送迎バスのエンジンが故障した上、吹雪に遭って、偶然たどり着いた霧越邸に宿を借りる。
霧越邸には、雪で帰宅を諦めた医師・忍冬がいた。
その日の夜、「暗色天幕」の団員・榊由高が殺害されるが、死体の置かれていた状況が、北原白秋の詩『雨』の見立て殺人になっていると考えられた。
感想
久々の綾辻行人さんです。
5年くらい前に「館シリーズ」を読破して以来の綾辻行人さん。
ちなみに、「館シリーズ」しか読んでこなかったので、「館シリーズ」以外の綾辻行人さんの作品ははじめてです。
舞台は、”雪に閉ざされた山荘”。
そして、見立て殺人。
ストーリーを考えるのは楽しかっただろうなぁと思う一方、これだけの事件にきっちりと説明をつけるのは難しかっただろうなぁとも思ってしまいました。
もっとも、作者だけは反対側から見ているので、私が思うほど難しくはないのかも知れませんが…
上下巻に分かれていて、読み始めは長期戦になるかな?と思ったのですが、案外サクサクと読めてしまいました。
ただ、約130ページを残して謎解きに突入。
私、長々とした謎解きは好きじゃないんですよね。
すべてが明らかになるところは良いのでしょうが、途中で飽きてしまうんです。
今回はそれなりに楽しめましたが、やっぱり、もっと簡潔でズバッと解決する方が好きですね。
久しぶりの綾辻行人さんでしたが、十二分に楽しむことができました。
また別の作品に手を出してみようかな。
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