【読書】道尾秀介『スケルトン・キー』

著者マ行 ▼著者 マ行

道尾秀介さんの『スケルトン・キー』を読みました。

あらすじ 

孤児として青光園で育った坂木錠也は、卒園後バイク便の仕事に就いたが、運転技術と大胆さを買われ、週刊誌記者の間戸村から芸能人の追跡などの仕事を請け負うようになっていた。
坂木の母・逸美は、妊娠8ヶ月の時に散弾銃で撃たれ、帝王切開で生まれたのが坂木だった。
坂木は、青光園で一緒に暮らした迫間順平の父親が、逸美を殺害した犯人であることを知ってしまう。

感想

ちょっと私の好みとは外れた作品だったかなぁという印象。

まず、どこへ向かっているのか、何を目的にした作品なのかがよくわからない不安定さ。
そして、このパターンだと、言ってしまうと何でもできちゃうんだよなぁと思うのと同時に、それがわかってから長々と引き伸ばしてしまうと、意外性が薄れてきてしまうという点。
そこからもう一展開あれば面白かったのでしょうが、ちょっと残念だったかな。

最後の二者択一の場面では、正誤を判断することはできるかもしれないけど、どちらが正義で、どちらが悪かを瞬時に判断することはできなかったんじゃないかな?と…
ここって、結構重要なポイントなので、多少のわかりにくさは仕方ないにしても、もう少しスッキリさせてもらいたかったなと思いました。

あと、ひかりさんの名前に隠された秘密があるんじゃないかと思っていたのですが、私が読み飛ばしてしまったのでしょうか?
いかにも思わせぶりな記述が続いたので、何かあると思っていたのですが…

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