全殺人の30%、合理的な殺人は経済学で解明できる!
警視庁と中国公安部の人事交流制度で日本へやってきた王花琳は、捜査1課の経済学捜査官・伏見真守とコンビを組むことになった。
伏見は建設会社社員の死体が、自宅近くの崖の下で発見され、自殺として処理された事件を1人で追っていた。
石川智健さんの『エウレカの確率 経済学捜査と殺人の効用』を読みました。
あらすじ
中国公安部の王花琳は、人事交流制度で警視庁へやってきて、捜査1課の経済学捜査官・伏見真守とコンビを組むことになった。
伏見は奥西建設の社員が死亡し、自殺と判断された事件を1人で追っていたが、花琳は個人的に福西建設の建築偽装の証拠を集めていた。
感想
「エウレカの確率シリーズ」の第3弾です。
1作目の『エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守』を読んだときには、損得勘定だけで事件を解決できるはずがない!と、けちょんけちょんにけなした気がするのですが、結局現在までに出ている3作すべてを読んでしまいました…
なんか、クセになっちゃうんですよね~
ただ、2作目に感じた好印象に比べると、3作目はちょっと後戻りしてしまった気がしました。
中国公安部の王花琳目線で語られていることで印象が良くなっているのですが、やっぱり損得勘定が根幹にあるのかなぁと…
確かに、衝動的でない殺人の場合、損得勘定が働いているのでしょうが、せっかく行動経済学の専門家として伏見を登場させているのだから、もう少し専門的な話が出てきても、頑張ってついていくんだけどなぁと思ってしまいました。
なんて、文句ばかり言っているのですが、第4弾が出れば読むんだろうなぁと思うのですが…
(だって、面白いんだもん)




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