【読書】伊坂幸太郎『さよならジャバウォック』

伊坂幸太郎 ├ 伊坂幸太郎

問題が起きてますよね? 中に入れてください――
暴力を振るってきた夫に金槌をふるって殺害してしまった佐藤量子が呆然としていると、学生時代にマジックサークルで一緒だった桂凍朗が家を訪ねてきた。
凍朗が言うには、夫が暴力的だったのは、脳にジャバウォックが取り憑いていたせいだという。
量子と凍朗は夫の死体を山に埋めに行くが…

伊坂幸太郎さんの『さよならジャバウォック』を読みました。

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あらすじ

結婚直後の妊娠と夫の転勤。
その頃から、夫は別人のようになってしまった。
そして、ついに浮気を疑われ、暴力を振るわれることに。
たまたま出していた金槌で応戦し、夫を殺害してしまった佐藤量子のもとを、学生時代のサークル仲間・桂凍朗が訪ねてきた。
凍朗曰く、夫が暴力的になったのは、脳に取り憑いたジャバウォックが原因だというのだが…

感想

何だか良くわからない作品。と思いつつ、頭の奥深くでは何が起きているのか理解できてしまうという不思議な作品でした。

ジャバウォックが脳に取り憑くと、暴力的な人間になってしまう。
ジャバウォックは死ぬまで取り憑いたままなのですが、数年前にジャバウォックを剥ぎ取る方法が見つかって…という近未来を描いた作品なのですが、確かに何かに取り憑かれているんじゃないだろうかという人がいますよね。
それがジャバウォックのせいで、剥ぎ取ることができるのであれば、良い世の中になりそうです。

量子と斗真の2人の視点で交互に語られていくのですが、その2つが繋がったと思った次の瞬間…
いやぁ、まったく気づいていませんでした。
タネ明かしをされてみると納得なのですが。
そのあたりが、量子がマジックサークルに入っていたという過去に繋がっていたのかな?と思って見たり…

コメント

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