【読書】土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』

著者タ行 ▼著者 タ行

売れ残りのパンがもらえるからと、パン屋でアルバイトをはじめた大学生の市倉小春。
友人の由貴子が推しの俳優が出演する舞台のライブビューイングをドタキャンしたのはなぜか?
カフェスペースでパンを食べていた女子高生がコーヒーをこぼしたのはなぜか?
30年ほど前、ご主人が買ってきてくれたカレーパンを売っているお店はどこか?
日常の謎を小春が解き明かす。

土屋うさぎさんの『謎の香りはパン屋から』を読みました。

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あらすじ

売れ残りのパンをもらえることに惹かれ、パン屋でアルバイトをはじめた市倉小春。
ある日、友人の由貴子が大ファンのハセピーが出演する舞台のライブビューイングを見に行く約束をしていたが、由貴子がアルバイトを優先してドタキャンしてしまった。
翌日、由貴子の部屋で2人はネットの見逃し配信を一緒に視るが…

感想

第23回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作です。
デビュー作にも関わらず安定感があるなぁと思ったのですが、それもそのはず、すでに漫画家としてデビューされている方だそうです。

ストーリーは、パン屋でアルバイトをする小春が日常の謎を解き明かすというもので、特に目新しさは感じませんが、目の付け所が良いというか、意外な真相が用意されていて、楽しく読ませてもらいました。

同じような作品として、近藤史恵さんの「〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ」を思い浮かべたのですが、先日よく拝見しているブログで、このシリーズの作品の感想に「ぱっと見では気付けないような本当の『愛情』が解決の鍵になっている」と書かれていて、この作品にもあてはまることだなぁと思いました。

このままシリーズ化しても面白そうな作品ですし、まったく別の作品も読んでみたい気がします。
今後、目を離せない作家さんです。

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