【読書】才羽楽『京都烏丸御池の名探偵 僕が謎を解く理由』

才羽楽 ├ 才羽楽

僕は君を好きになれないんだ――。
学生の頃から交際し、2年前に自殺した葵。神堂は葵を忘れないことを心に誓って生活を送っていた。
京都のフリーペーパーで、謎解きものの短編を書いている新道の前に、葵によく似た女性・立花いとがネタの提供者として現れる。
いとの方から急速に距離を詰めてくるが、神堂は心を開けずにいた。

才羽楽さんの『京都烏丸御池の名探偵 僕が謎を解く理由』を読みました。

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あらすじ

京都で配布されているフリーペーパー『MiiMii』でライターをしている神堂明は、小説を書いて新人賞に応募していた経験を活かし、謎解きものの短編を担当していた。
そんな神堂の前に、ネタの提供者として立花いとという女性が現れ、彼女の方から急速に距離を詰めてくる。
しかし、学生時代から交際していた葵に自殺された神堂の心は2年前から止まっており、いとの想いに応えられずにいた。

感想

第14回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉として、『カササギの計略』でデビューされた才羽楽さん。
私は大好きな作家さんなのですが、単著の作品は4作しか刊行されていないせいか、知名度が低いんですよね。
この本も、近隣の図書館に置かれていなかったため、購入して読みました。

これまで読んだ、『カササギの計略』、『君の思い出が消えたとしても』も、命がテーマの1つになっている作品。
まだ読んでいない『あなたが心置きなく死ぬための簡単なお仕事。』も、やっぱり命の話が出てきそう…

確かにいろいろと考えさせられる話に仕上がっているのですが、このような作品ばかりを書かれている才羽楽さんのメンタルが少し心配になったり…

神堂が言うところの”オチ”は読めていたのですが、下ではなく上だったというところがちょっと意外でした。
でも、そのあとを読むと、なるほどなと。

2つある結末は、まさに明と暗。
1つめはかなり意外だったのですが、そのあとにもってきた2つめは、振り返ってみると順当なのですが、1つめのあとだっただけに、ちょっと違和感を感じました。

コメント

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