「ここの新人賞を受賞するかもしれないの」
竹内朗人が15歳の夏、5歳年上の姉・美笑が小説家になった。
作家デビューから1年後、姉は東京のマンションで1人暮らしを始めたのだが、朗人が大学2年生の夏、マンションで一緒に暮らさないかと誘われた。
女性のひとり暮らしは何かと物騒だからというのが、表向きの理由なのだが…
小路幸也さんの『小説家の姉と』を読みました。
あらすじ
大学2年生の竹内朗人の5歳年上の姉・美笑は、小説家。
大学2年生でデビューし、1年後にひとり暮らしを始めた。
その美笑が、マンションで一緒に暮らして欲しいと言ってきた。
表向きの理由は、女性のひとり暮らしは何かと物騒だからというものなのだが、どうやらそれだけではなさそうだ。
感想
先日文庫化されたときに気になったので読んでみました。
小路幸也さんらしく、みんな良い人すぎる。
仕事や恋愛が絡んでくると、もっとドロドロとした話があってもいいと思うのだけど、そのあたりが小路幸也さんなんだろうな。
美笑が朗人に同居を求めた理由は、明かされるよりも前にわかったし、それがひっくり返ることもなさそう…
このまま終わっちゃうのかな?と、物足りなく感じていたら、最後に階段を何段かすっ飛ばしてきて、おっ!と。
でも、よく考えてみると、私もよく似たようなことをしたなぁ。
私の場合はもっと障壁が高くて、ストレスを溜め込んでいたけど…
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