『魔女の館の殺人』、ゲームスタートです。
ルームシェアをしながら同じ大学に通う進藤理人と柏木詩文は、2泊3日で行われる脱出ゲームに参加する。
制限時間は48時間。その間に”脱出の扉”に入力するためのコードを見つけ出さなければならない。
しかし、2日目の朝、主催者の松橋美優の死体が発見される。
三日市零さんの『魔女の館の殺人』を読みました。
あらすじ
ルームシェアをしながら大学に通う進藤理人と柏木詩文は、一緒に脱出ゲームに参加する仲間でもある。
今回2人が参加したのは、山梨で行われる2泊3日の脱出ゲーム『魔女の館の殺人』。
しかし、2日目の朝、主催者の松橋美優の死体が発見されるが、館の中は携帯電話が繋がらず、非常電話も壊されてしまったため、参加者たちはゲームを続行せざるをえなくなる。
感想
脱出ゲームに参加するために集まった参加者たちは、自ら館の中に入り、ゲームスタートとともにクローズドサークルが完成。
これまで読んだことがある本だと、阿津川辰海さんの『透明人間は密室に潜む』の中に脱出ゲームを取り上げた短編が収められていましたっけ。
こちらは、クローズドサークルとはちょっと違っていた記憶があるのですが、いとも簡単にクローズドサークルを作れてしまう脱出ゲームは、今後”流行る”かもしれませんね。
脱出ゲームの中で出題される問題を、読者が一緒に参加して解いていけるのも良いポイントかもしれません。
出題される問題は比較的簡単なものが多く、実際の殺人事件の謎解きもそこまで難しくなかったかな。
不自然なところを繋ぎあわせていくと、自ずと答えが導かれるって感じで。
ゲームの中で出題される問題、殺人事件の謎と、解かなければならない問題が多いので、ミステリファンとしては満足度が高い作品に仕上がっているのではないでしょうか。
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