【読書】乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿2』

乾くるみ カラット探偵事務所の事件簿シリーズ ├ 乾くるみ

探偵小説好きが高じて、謎解き専門の探偵事務所を開いた古屋健三。
その助手である俺・井上は、月に数回しかやってこない依頼を待つために今日も事務所で待機する。
バルコニーで日光浴している間に腕についたハートマーク、駐車場の入り口で口論するアウディと軽バンの運転手…
どんな謎もカラッと解決します!

乾くるみさんの『カラット探偵事務所の事件簿2』を読みました。

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あらすじ

File 6 小麦色の誘惑

謎解き専門の探偵事務所の所長・古屋健三の高校生の従弟・長島三郎が、兄・次郎の部屋のバルコニーで日光浴しているあいだに、腕にハート型の焼け残りができてしまった。
当時、部屋には次郎の友人4人が遊びに来ていて、誰かがいたずらで三郎の腕に日焼け止めを塗ったと思われるのだが…

感想

前作を読んでから間が空いてしまったので、どんな話だったっけ?と思いながら読みはじめたのですが、すぐに記憶が戻ってきました。
ただ、3巻まであるのですが、1巻目の最終話がFile 20になっていて… それがどんな話だったかがさっぱり思い出せません。
第3巻を読んでから、その話だけ読み直そうかな。

1番好きだったのは『File 11 一子相伝の味』。
謎はすぐに解けたので、あとは古屋の謎解きを待つだけだったのですが、その間のエピソードに惹きつけられてしまいました。
つぎ足し、つぎ足ししていく秘伝のタレのレシピは、1人にしか教えない。
この話のように、急逝してしまうリスクはあるのですが、話としては好きですね。

今度は内容を忘れないうちに、次の作品を読みたいと思います。

収録作品

『File 6 小麦色の誘惑』のほか、『File 7 昇降機の密室』、『File 8 車は急に……』、『File 9 幻の深海生物』、『File 10 山師の風景画』、『File 11 一子相伝の味』、『File 12 つきまとう男』が収められています。

File 7 昇降機の密室

エレベータの点検中、外からは解錠できない非常階段しか侵入手段がない事務所が何者かによって荒らされた。

File 8 車は急に……

古屋の助手・井上がコインパーキングへ行くと、アウディと軽バンの運転手が、どちらが車をぶつけたかで言い争っていた。

File 9 幻の深海生物

インターネットの検索サイトに残っていたゴーヤ爺さんを名乗る人物が出題したクイズを発見したが、リンク先のサイトはすでに閉じられていて、答えがわからないという。

File 10 山師の風景画

大手不動産会社の会長のもとに届いた36年間音信不通だった弟の死の知らせと1枚の絵画。
その絵画に謎が隠されているのではないかと、古屋に調査依頼が入った。

File 11 一子相伝の味

秘伝のタレを加えたソースが人気の食堂。
タレのレシピは祖父から父へ、父から子へ伝わるはずだったのだが、レシピを伝える前に父が交通事故で急死してしまった。

File 12 つきまとう男

探偵事務所が入るビルの2階にあるパブのホステスが、客に自宅を知られてしまったようだと、古屋に相談を持ちかけてきた。

コメント

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