【読書】望月麻衣『京都寺町三条のホームズ0 旅のはじまり』

望月麻衣 京都寺町三条のホームズシリーズ ├ 望月麻衣

「京都寺町三条のホームズシリーズ」のエピソード0!
高校生の真城葵が骨董品店〈蔵〉に初めて足を踏み入れ、ホームズこと家頭清貴と出会った日のエピソードや、バイト初日のエピソードなどを収録。
また、清貴や葵が訪れた京都の名所を、季節ごとに紹介。
「京都寺町三条のホームズシリーズ」を読んだ人も、読んでいない人も、京都に触れられる1冊。

望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ0 旅のはじまり』を読みました。

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あらすじ

埼玉から京都に引っ越してきた高校生の真城葵は、埼玉で付き合っていた彼氏が、親友と付き合い始めたことを知り、埼玉へ行くための旅費を工面するため、亡くなった祖父の掛け軸を持って、京都寺町三条にある骨董品店〈蔵〉を訪れるが、店番をしていたオーナーの孫・家頭清貴に心境を暴露した結果、〈蔵〉でアルバイトをすることになる。
本編では書かれなかった、葵のアルバイト初日の様子を描いた掌編などを収録。
また、葵と清貴が訪れた京都の名所を季節ごとに紹介。

感想

「京都寺町三条のホームズシリーズ」のエピソード0(ゼロ)です。
番号順に読もうとすると、この作品が最初にきてしまうのですが、通常、エピソード0はあとから付け加えられるものなので、問題ないかな?
まぁ、もしこの作品を最初に手に取ってしまっても、問題ない内容になっています。

同じような番外編として、6.5巻というのが存在していますが、私としてはこちらの0巻の方が好きです。
6.5巻でも、葵と清貴が訪れた京都の名所が紹介されているのですが、「2人がここで〇〇をした」といった風に、本編とリンクさせた形になっていて、「全然覚えてない…」ってことに気をとられてしまい、いまいち寺社などの紹介文が頭に入ってきませんでした。

この0巻では、ガイドブックのような書き方になっていて、記憶を辿っていくと、確かに話の中に出てきたなぁといった感じ。
この本が有名どころのガイドブックと違うのは、視点がぶれていないこと。
基本的に葵と清貴の視点で書かれているシリーズなので、視点がぶれないのでしょうが、寺社の紹介があったと思ったらスイーツのお店、その下には土産物屋の情報みたいなことになっていないので、名所を1つ1つ取り上げていっているにも関わらず、ストーリーを感じることができます。
また、季節ごとに紹介されている点も良いですね。

私は、京都へは2回行ったことがあるかな?
1度は地元の人に案内してもらって、もう1度は東京の人を案内して、でした。
まだ行ったことがない場所はたくさんありますし、行ったことがある場所でも、紹介文や本編を読むと、もう1度行きたくなったりします。
桜の季節や紅葉の季節にも行ったことがないので、1度行ってみたいですね。
この本を手に、1週間くらい京都に滞在して歩き回ってみたいなぁなんて思ってしまいます。

掌編の方は、葵のアルバイト初日の様子が、葵と清貴双方の目線で描かれていたり。
その後、葵と清貴が恋人同士になるということがわかっていての執筆だったと思いますが、第1巻の内容に自然に付け加えられているところが面白いなぁと思いました。

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