円生の展覧会をキュレーターとしてプロデュースすることになった真城葵は、いよいよ具体的に動き出す。
その中で、切子ガラスを現代的のアートとして継承しようとしている「神戸切子」とのコラボレーションを思いつくが、打合せにやってきたデザイナーは、円生が弟同然に可愛がっていた人物だった。
その円生には、足を洗った贋作作りを依頼する人物が…
円生の展覧会は無事開催にこぎ着けられるのか?
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ17 見習いキュレーターの健闘と迷いの森/後編』を読みました。
感想
「京都寺町三条のホームズシリーズ」の第17巻です。
普段は同じ作家さんの作品を続けて読まないようにしているのですが、サブタイトルからわかるように、第16巻が前編、この第17巻が後編になっているため、続けて読ませていただきました。
2作を通じて感じたのは、葵がすっかりプロとして扱われていること。
はじめは骨董品のことなど何もわからない状態で骨董品店〈蔵〉のドアを開けた葵ですが、天性の才能もあってか、見る見る間に力をつけ、周囲から認められる存在に。
そして、今回の円生の展覧会に関しては、求められない限り清貴もアドバイスはしませんし、プロとしての仕事の進め方が求められています。
こうやって振り返ってみると、ずいぶん成長したもんだなぁと思ってしまいます。
あとがきに望月麻衣さんが書かれているとおり、この巻でいろんなことが一区切り。
次はどんな展開が待っているのでしょうか。
ちなみに、関西圏で1番寒いのは京都じゃないかという記述がありましたが、関西圏で1番寒いのは兵庫県三田市です。
最低気温が氷点下なのは当たり前。-10度以下でも驚きません。
積雪がほとんどないのと、冬場の降雨量が少ないので、路面が凍結することはほとんどないのですが、雲がかからないため放射冷却でぐんと気温が下がってしまいます。
路面凍結がないので、寒さ対策さえすればロードバイクで走り回ることも可能。夏の暑さよりよっぽど快適です。
午前中いっぱい走り回って、ずっと氷点下だったってことも何度もありましたが…
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