6/11、角川つばさ文庫より、辻村深月さんの『この夏の星を見る』が、文庫化されて発売されます。
新型コロナウイルスがまん延した2020年。
コロナ禍でもできる、天体望遠鏡を自作し、目当ての星を望遠鏡で捉える腕前を競う〈スターキャッチコンテスト〉をオンラインで開催する。
概要
コロナで活動がなくなっても、部活、友だち、ぜんぶ、あきらめたくない!
新型コロナウイルスが流行する2020年の春。
中学1年生の真宙は、新入生でたった1人の男子生徒だった。
「学校、ずっと休みのままになれ」そう思っていたけれど、
クラスメイトに誘われて、思いがけず理科部に入ることに。
そこで知ったのは、星を探す速さを競う「スターキャッチコンテスト」。
合宿が中止になり落ち込む亜紗や、親友から距離を置かれた円華といった、
高校生たちとオンラインでつながって――?
はなれていても、心はひとつ。みんなで星をさがすのって楽しい!
コロナがあったからこそ出会えた、
住む場所も学年も違う亜紗・真宙・円華たち。
スターキャッチコンテストでは手作りの望遠鏡で夜空を見上げ、
星を探して大盛り上がり!
そして、亜紗たちが一番の目標としていた
「ナスミス式望遠鏡」の製作も、順調に進んでいた。
でもある日、亜紗は凛久から衝撃的な知らせを聞いて…?
――離れていても、空はひとつ。
「いま」を生きるあなたに贈る、心揺さぶる物語。
ひとこと
今となっては、あれはなんだったんだろう?と、思えてしまう数年間。
私たち大人にとっては、少しの間じっとしていれば良い時間でしたが、子供たちにとっては2度と帰ってこない数年間。
そんな時間を輝きのあるものに変えるヒントを与えてくれる、素敵な作品に仕上がっていました。
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