戦国大名を滅ぼしたこともある呪いの人形のお梅。
令和の時代に封印が解かれ、ふたたび世に出たが、500年後の世界は何もかもが変わっていた!
現代人を呪い殺そうとするが、なぜか幸せになっていく。
呪いのパワーをアップさせたお梅だが、今度こそ人を呪い殺すことはできるのか?
「梅は呪いたいシリーズ」第2弾!
藤崎翔さんの『お梅は次こそ呪いたい』を読みました。
あらすじ
戦国大名を滅ぼしたこともある、呪いの人形・お梅の封印が解かれたが、500年後の世界は何もかもが変わっていた。
人間を呪い殺そうとするが、なぜか幸せになっていく。
首だけになって最期を迎えようとしていた呪いの人形・次郎丸から力を譲り受けてパワーアップしたお梅は、今度こそ人を呪い殺すことができるのか?
感想
「梅は呪いたいシリーズ」の第2弾です。
5章からなる連作短編集のような感じですが、最後に話が1つに纏まることで、1つの長編だったことを再認識させられます。
「ゑぴろをぐ」の中で伏線を回収。と言っても、驚きや感動といったわけではなく、「あぁ、あのときのあのエピソードがこう繋がるのね」って思うような軽いもの。
気づかなかったら気づかなかったで良い、軽く読める作品です。
今回は、解体中の家の中にいる首だけになった武者人形・次郎丸とであうところからはじまり、「あっ、今回は2体で呪うのね」と思いきや、次郎丸は哀れ…
首だけで宙に浮かべるのであれば、別の家に入り込んで、人を呪うことを続ければ良いと思うのですが、首だけの武者人形なんてすぐに捨てられてしまいますから、せいぜい1日2日寿命がかわるだけなんでしょうね。
今回は2作目ということもあってか、捻りを入れてこられました。
第1章にあたる「間者童を呪いたい」はストレートでしたが、次の「母子家庭を呪いたい」の序盤で軽いジャブが。さらに、第3章にあたる「二世帯住宅で呪いたい」に関しては、360度回って、首と腰がとんでもないことになるくらいの捻りが…
この流れ、第3弾もありますね。
さらにパワーアップすると、人を幸せにしてしまう力もパワーアップ?!
タイトルは何になるんでしょうね。
「次」の次だから、『お梅は今度こそ呪いたい』とか?
でも、第4弾以降との順番もわかりやすくしないといけないので、難しいですね。
じゃあ、『お梅はまだ呪いたい』、『お梅はまだまだ呪いたい』、『お梅はそれでも呪いたい』とか?
ねぇ、藤崎翔さん(いつも読んでくださっているようなので、呼びかけてみます^^)。
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