【読書】小路幸也『A DAY IN YOUR LIFE』

小路幸也 ├ 小路幸也

僕は殺人犯を探しているんだ――。

小説家の槙村朗は、深夜のラジオ番組で、リスナーから送られてきた〈ある1日〉を読みやすいように書き直して紹介している。
その槙村は、小学2年生の時に誘拐されたことがある。
山の中の山荘で誘拐犯とともに1週間過ごしたのだが、槙村を迎えに来た父を誘拐犯に殺されたのだ。

小路幸也さんの『A DAY IN YOUR LIFE』を読みました。

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あらすじ

小説家の槙村朗は、小学2年生の時に誘拐された経験を持つ。
1週間山奥の山荘の中で誘拐犯と過ごしたのだが、迎えに来た父を誘拐犯に殺害された。
槙村は、深夜のラジオ番組でリスナーから〈ある1日〉を募集し、それを読みやすいように編集して番組の中で紹介している。
そして、誘拐事件の関係者から〈ある1日〉が送られてくるのを待っている。

感想

リスナーの体験談を、小説家が編集して朗読する…
面白そうですね。
やっぱり素人が書いた文章は読みにくいです。
私の場合、不必要に文章が長くなるのが1番の欠点。わかってはいるんですけどね…

槙村は、文章を見るとその内容が嘘か本当かがわかるという特殊な能力を持っています。
この能力を使って、自分が誘拐され、父を殺されたときに何があったのかを知りたいと思って番組を続けているのですが、あまりこの能力が使われる場面がなかったかな。
せっかくの能力なので、もっと活かしてほしかったのですが。

リスナーから送られてきた〈ある1日〉が、なかなか面白いです。
小路幸也さんが暖めてきたネタだけど、小説にまではならないかな、と思った話なのかな?と。

小路幸也さんらしいほんわかとした作品で、春の風に吹かれたような気分になりました。

コメント

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