”わたしは、彼女に勝ったはずだ。
その証拠に、私はこうして生きていて、彼女は冷たい骸となって転がっている。
それなのに。
なぜ、彼女が追ってくるのだ?”
起業した友人3人が年に1回集まる「箱根会」。
宴が終わったあと、夏子は姫乃のコテージへ行き、アイスピックで姫乃を殺害するが…
石持浅海さんの『彼女が追ってくる』を読みました。
あらすじ
横浜レアメタル、花村貿易、寺田商会の3社を起業した3人の友人が共に成功を誓い合ったことからはじまった箱根会。
コテージで開かれた今年の箱根会には、横浜レアメタルを退職して独立した中条夏子と黒羽姫乃も参加することになった。
宴が終わったあと、夏子は姫乃のコテージへ行き、アイスピックで姫乃を殺害するが、翌朝発見された姫乃の手には、なぜか花村貿易の専務・良太のカフスが握られていた。
ゲストとして箱根会に参加していた碓氷優佳が夏子を追いつめる。
感想
「碓氷優佳シリーズ」の第3弾です。
シリーズ第1作の『扉は閉ざされたまま』同様、倒叙形式の作品になっています。
ペンションやコテージで開かれた集まりで、参加者が別の参加者を殺害。
自らが殺害した証拠を消し去ろうとするのですが、たまたまゲストとして参加していた碓氷優佳が犯人を突き止めてしまう…
しかも、倒叙形式なので、誰がどうやって殺害したかはわかっている…
それにも関わらず、最後までドキドキハラハラしっぱなしという面白さ。
真剣のような優佳の推理の鋭さ。
そして、何を根拠に犯人を言い当てるのか。
思いもよらぬところに伏線が隠されているんですよね。
今回は、姫乃が握りしめていたカフスも大きな謎。
殺したはずの姫乃が追いかけてくるという意味もだんだんと明らかに。
ラストは、はじめは首を捻りましたが、じっくり考えてみると、あれが1番だったのかな?と思うようになりました。
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