【読書】小路幸也『〈銀の鰊亭〉の御挨拶』

小路幸也 銀の鰊亭シリーズ ├ 小路幸也

料亭旅館〈銀の鰊亭〉を経営していた地元の有力者・青河家の別邸が火事になった。
別邸には住居としている青河家の主人夫婦しかいなかったはずだが、4体の焼死体が見つかり、身元不明の死体の1つには刺し傷が残されていた。
事故として処理されたが、刑事の磯貝はその判断に疑問を持つ。

小路幸也さんの『〈銀の鰊亭〉の御挨拶』を読みました。

広告
【広告】500万冊以上の電子書籍が読み放題『Kindle Unlimited』への登録はこちらから
広告

あらすじ

大学に進学した桂沢光は、大学に比較的近い母の実家・青河家に住むことになった。
青河家は料亭旅館〈銀の鰊亭〉を経営していたが、1年前に光の祖父母が暮らす別邸が火事になり、祖父母は焼死。火の回った別邸に助けに入った叔母の文は一時意識不明になり、記憶を失っていた。
さらに、別邸の中には身元不明の男女の遺体が。しかも、男性の遺体には刺し傷が残されていた。
文が女将として〈銀の鰊亭〉を再開することになったが、事故として処理された火事に疑問を持つ刑事の磯貝が光に接触してくる。

感想

久々に小路幸也さんの作品を読んだ気がします。
私の中では、小路幸也さんの作品は大きく2つに分類されていて、1つは読んでいるだけで心がトゲトゲしてくる作品。もう1つは子守歌を聴いているように心がほんわかしてくる作品。
今回の作品は後者で、私にとっては当たりの作品です。

〈銀の鰊亭〉を再開するに当たり、光も女将の文さんと一緒にお客様への挨拶に廻りますが、私なんかよりよっぽどしっかりしている。
言葉遣いやふるまい、判断など、どれも光に負けている自信があります…
光が育ったのは一般家庭のようですが、やっぱり血であったり、母親のしつけなんでしょうかねぇ。

火事の焼け跡から見つかった男女の焼死体や、常連さんの転落死、家に仕掛けられた盗聴器など、様々な謎が出てきますが、最後はどれも裏付けが取られないまま終わってしまったような…
でも、それで納得してしまうところが小路幸也さんの筆力なんでしょうね。

続編もあるようなので、手に取ってみたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました