会社の先輩・紀藤に誘われ、スキーに行った里谷は、紀藤の恋人が連れて来た友人・春香と出会い、交際に発展する。
しかし、ある日のデート中、春香が突然紳士に腕をつかまれ、「美奈子。よくも騙したな!」と言われる。
どうやら、新宿歌舞伎町のホステスと勘違いされたようなのだが、好奇心に負けた里谷は新宿歌舞伎町の店へ行き、春香そっくりのホステス・美奈子と出会う。
乾くるみさんの『セカンド・ラブ』を読みました。
あらすじ
1983年元旦、里谷正明は、会社の先輩・紀藤和彦に誘われ、紀藤の恋人・高田尚美とその友人・内田春香とスキーへ行ったのをきっかけに、春香と交際することになる。
しかし、ある日のデートの途中、「美奈子。お前……お前、よくも騙したな!」と春香の腕を腕をつかんできた紳士がいた。
なんでも、新宿歌舞伎町のホステスと間違えたらしい。
感想
そういえば、『ファーストラヴ』って作品があったよなぁと思ってこの本を手に取ったのですが、私が読んだことのある『ファーストラヴ』は島本理生さんの作品で、乾くるみさんの作品は『イニシエーション・ラブ』でした…
いずれにせよ、『イニシエーション・ラブ』の続編ではなく、完全に独立した話だったのですが、最後に驚きの事実が用意されていた点は同じかな。
ただ、作品を読む間に、真実が何かということをじっくりと考える時間はあって、ある程度想像の範囲内と言っても良いでしょうか。
しかし、終章のラストは衝撃的で、何度か序章を読み返してしまいました。
『セカンド・ラブ』というタイトルが、深く、重いものに感じられて、思わずうなり声を上げてしまいました。
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