【読書】坂木司『アンと愛情』

坂木司 和菓子のアンシリーズ ├ 坂木司

ちょっとぽっちゃりで愛されキャラ、甘いものに目がないアンこと梅本杏子が、高校卒業後の進路として選んだのは、デパ地下にある和菓子屋の店員。
甘いものは好きだけど、和菓子に関する知識を持ち合わせていなかったアンは、毎日が勉強の場。
今日も小さな謎がアンの前に立ち塞がるが、自らの努力と他の店員らの助けを受けて、1つ1つ乗り越えていく。
「和菓子のアンシリーズ」第3弾!

坂木司さんの『アンと愛情』を読みました。

あらすじ

『甘い世界』
百貨店の和菓子屋でアルバイトをする梅本杏子は、友人2人と『成人式・振り袖市』を訪れる。
そこで、親を説得するための言葉として、「派手」は「鮮やか」、「地味」は「静か」などと置き換えることをアドバイスされる。
一方、和菓子屋に外国人旅行者がやってきて、友人から聞いた宇宙をモチーフにした棒の刺さったお菓子はないかと尋ねられる。

感想

「和菓子のアンシリーズ」の第3弾です。
仕事にもかなり慣れてきた杏子ですが、そこに思いもよらぬ落とし穴があったり。
失敗もあるけれど、それを努力でカバーしようとする姿に好感が持てます。

接客業…
私が1番苦手とする業種ですね。
どんな仕事でも、人と接することは避けられないのですが、不特定多数、しかも様々な性格の人と接する店員さんのような職業は、たぶん3日ともちません。
そんな性格なので、客として店員さんと接するときは最大限気をつかっているつもりなのですが、頭の回転が悪い私は突発的な出来事にうまく対処できなかったり…
本当に接客業についておられる方って尊敬しちゃいます。

今回の作品、最後に大きな出来事が2つ起きましたが、次の作品でどうなるのかな?と、今から楽しみでなりません。


『甘い世界』のほか、『こころの行方』、『あまいうまい』、『透明不透明』、『かたくなな』、『冬を告げる』、『豆大福』が収められています。

『こころの行方』
今年初めて、デパートのバレンタインフェアの催事場に〈みつ屋〉も入ることになった。
そこで、催事の得意な若手社員がヘルプに入ることになるが。

『あまいうまい』
杏子は友人2人と金沢へ旅行に行った。
〈K〉という店で働く柏木の実家が、金沢市内で〈柿一〉という和菓子店を営んでいるというので、杏子はフリータイムに〈柿一〉を訪れるが。

『透明不透明』
大学生の男がやってきて、和菓子好きの人に『わらび餅だぞ』と言って渡せるわらび餅が欲しいといわれた。
〈みつ屋〉のわらび餅はアレンジが加えられているため、別の店のわらび餅を紹介したが、間違っていると言われたらしい。

『かたくなな』
服装に関して独特のセンスをしていた椿店長の私服が、ごく一般的なものになった。
一方、杏子が常連の男性客に小麦粉を主原料としたせんべいをすすめると、男性客は気分を害して帰ってしまった。

『冬を告げる』
「冬を告げる〇〇」とは

『豆大福』
桜井さんが和菓子屋でアルバイトをすることにした理由とは?

コメント

タイトルとURLをコピーしました