ハワイ島で日本人夫婦が経営する”リピーターお断り”のホテル〈ピーベリー〉。
木崎淳平は、ビザなしで滞在できる最長の期間、3ヶ月を過ごす予定で〈ピーベリー〉を訪れる。
宿泊客は日本人ばかり5人。淳平がここでの暮らしに慣れてきた頃、宿泊客の1人がプールで溺れ死に、さらに1人がバイクで事故死したことで、ホテルの空気が一変する。
近藤史恵さんの『ホテル・ピーベリー』を読みました。
あらすじ
小学校教諭を辞めた木崎淳平は、友人の勧めでハワイ島にある日本人夫婦が経営するホテルを、ビザ不要で滞在できる最長期間の3ヶ月滞在する予定で訪れた。
宿泊客は日本人ばかり5人。男性3人と同じ日にチェックインした女性。
淳平が島での生活に慣れてきた矢先、ホテルのプールで男性客が溺れ死ぬ事故が発生する。
さらに、その直後にバイクの事故で1人が死亡し、ホテルの空気がガラリと変わる。
感想
途中までは、少し甘酸っぱい恋愛ストーリーなのかな?と思いながら読んでいたのですが、最後になって謎が謎を呼ぶミステリに。
「リピーターお断り」というホテルの方針が、ここに来て効いてくるとは思いませんでした。
淳平は、ちょっと女性に関するストライクゾーンが広めの男性。
でも、女性の内面を見ているから、自ずと広くなってしまうのかな?とも思ったり。
そこで、人生かなり損をしているように思いますが、今回の旅を通じて成長してくれればなと…
最後に空気がガラリと変わるストーリーですが、それまでの部分が退屈なわけでもなく、しっかり読ませてくれます。
その上で、最後の展開なので、満足度の高い作品でした。
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