【読書】岡崎琢磨『下北沢インディーズ』

岡崎琢磨 └ 岡崎琢磨

「将来有望なインディーズバンドを発掘するコラムの連載」
音楽雑誌の編集部で勤務する音無多摩子にとって初めての連載の仕事が与えられた。
と言っても、星の数ほどあるインディーズバンド。どこに行けば目当てのバンドに出会えるのかわからない多摩子に、編集長は下北沢にあるライブハウスを紹介する。
しかし、そこで多摩子が目をつけたバンドは、何らかの問題を抱えていて…

岡崎琢磨さんの『下北沢インディーズ』を読みました。

あらすじ

音楽雑誌『ロック・クエスチョン(RQ)』の編集部に新卒で採用された音無多摩子は、7月から将来有望なインディーズバンドを発掘するコラムを任されることになった。
編集長から紹介されたのは、下北沢にあるライブハウス〈レジェンド〉のマスター五味淵龍仁。
五味淵は将来有望なバンドを聞き分ける能力の他、優れた推理力を持っており、バンド関係の問題や謎を瞬く間に解決していく。

感想

岡崎琢磨さんの作品は、「珈琲店タレーランの事件簿シリーズ」から読み出したので、他の作品を読むとまだ戸惑ってしまう自分がいます。
この作品を読むときも、誰の作品だったっけ?と、表紙を見返すこと数回…
読み終わってから振り返ってみると、「珈琲店タレーランの事件簿シリーズ」との共通点が見えてくるんですけどね。

音無多摩子の取材対象は、それこそ山といるインディーズバンド。
その中から将来性のあるバンドを発掘しなければなりません。
そういったバンドを見極めることに長けた五味淵のライブハウスに通うことで、第1段階のふるいはかけられているのでしょうが、その先は多摩子のセンスが問われることになります。

しかし、多摩子が目をつけたバンドには、必ず問題が…
練習の休憩中にベースが盗まれたり、SNSに他のバンドを誹謗する投稿が行われたり…
私がいくら考えてもわからない謎を五味淵があっさりといてしまうのが爽快でした。

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