【読書】望月麻衣『京都寺町三条のホームズ11 あの頃の想いと優しい夏休み』

望月麻衣 京都寺町三条のホームズシリーズ ├ 望月麻衣

前作『京都寺町三条のホームズ10 見習い鑑定士の決意と旅立ち』で、骨董品店〈蔵〉でアルバイトをする真城葵が20歳を迎え、葵の恋人であり〈蔵〉のオーナーの孫である家頭清貴と初めての泊まりがけの旅行へ行きましたが、物語はここで一休み。
ここまで突っ走ってきたために書ききれなかったエピソードが纏められています。

「京都寺町三条のホームズシリーズ」第11巻!

望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ11 あの頃の想いと優しい夏休み』を読みました。

あらすじ

8月のある日、鑑定士の柳原茂敏の元で修行を続ける円生が、骨董品店〈蔵〉を訪ねてきた。
持ってきたのは、お使いで預かってきた柿右衛門の瓶。
しかし、〈蔵〉でバイトをする真城葵は、マイセンの柿右衛門調の瓶であることを見抜く。
一方、9月から最後の修行に出ることになっている〈蔵〉のオーナーの孫、ホームズこと家頭清貴は、しばしの間、彼女の葵と店に入れる幸せを噛みしめる。

感想

前回の10巻で物語に一段落ついたことと、これまで駆け足で駆け抜けてきたことから、書き切れていなかったエピソードを纏めた1冊となっています。

見所は、ホームズのライバルである円生の心境の変化。
元は贋作師でしたが、真っ当な道を歩くと決めてから柳原の元で修行を積んでいますが、与えられる仕事はお使いばかり。
そんな状況にフラストレーションが溜まっているようです。
それに気付いた清貴が取った行動は…ということで、12巻からまた物語が大きく動きそうです。

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