骨董品店〈蔵〉のオーナーに言い渡され、他業種での修行に精を出すオーナーの孫・家頭清貴。
恋人で〈蔵〉のアルバイトの真城葵との時間を思うように作れず、ストレスが溜まっている様子。
贋作師から鑑定士・柳原の弟子になった円生の様子も気になるところ。
「京都寺町三条のホームズシリーズ」第9巻!
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ9 恋と花と想いの裏側』を読みました。
あらすじ
年が明け、今度は伏見の老舗酒造会社〈幸谷酒造〉で修業中のホームズこと家頭清貴。
幸谷家に伝わる徳利の鑑定を依頼されるが、その直後に徳利が消えてしまう。
一方、大学1回生の真城葵は、親友の香織が所属するフラワーアレンジメントサークルの手伝いをするが、ある日突然、3回生の大久保郁美が、サークルを辞めると言い出す。
感想
「京都寺町三条のホームズシリーズ」の第10弾です(6.5巻があるため)。
前回から、骨董品店〈蔵〉のオーナーであり、ホームズの祖父に、最低10ヶ所での修行を言い渡されたホームズ。
葵との時間がなかなかとれなくて、ストレスが溜まっているようです。
いわゆる「女ボケ」というやつだと思うのですが、これで鑑定眼が狂ってしまわないのかと少し心配してしまいます。
ホームズのライバルであり、贋作師から鑑定士の柳原の弟子になった円生ですが、ずいぶん丸くなった様子。
それでも言葉にトゲがありますが、かつてのようにビリビリとくるものがなくなった気がします。
最後には、そんな円生の心の中を、葵が覗いたような場面も…
実はこの2人、波長が合うのかも知れません。
さて、次作は葵の誕生日がメインになってくるでしょうか?
2人の関係に変化が生まれるのか生まれないのか、気になるところです(すんなりとはいかない気がするんだなぁ)。
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