京都寺町三条に店を構える骨董品店〈蔵〉。
そこのオーナーの孫で見習い鑑定士の家頭清貴は、大学院を修了したが、オーナーから異業種での修行を命じられる。
京都市内を飛び出して、望月麻衣さんによる京都府案内がはじまる。
望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ8 見習い鑑定士の奮闘』を読みました。
あらすじ
大学院を修了した骨董品店〈蔵〉の跡取り「京都寺町三条のホームズ」こと家頭清貴と、大学に進学した〈蔵〉のアルバイトで清貴の彼女の真城葵は、店で一緒に過ごす時間が増えると期待していた。
しかし、清貴の祖父のオーナーが、社会勉強のため街の外に修行に行くことを命じる。
感想
清貴が大学院を卒業したことで、1日中〈蔵〉で働くことになるため、葵のバイト中は常に一緒の時間を過ごせると期待した2人。
しかし、オーナーに修行を命じられた清貴は、2~3ヶ月のスパンで数ヶ所へ修行へ行くことになります。
この裏には、店の中でホームズと葵に見せつけられてはかなわないというオーナーの思いもあった様子…
自身も若い彼女をもっておきながら、他人のことは気になる様子で…
この修行には利点もあって、話の舞台を積極的に京都市外に持ち出すことができます。
これまで、城崎や天橋立といった例外はあるものの、基本的に京都市内を舞台にしていたこのシリーズ。
清貴が街の外へ修行に出されたことで、市外の施設を取り上げることができます。
そうして今回取り上げられたのが、松花堂庭園・美術館と石清水八幡宮。
ちょっと違った雰囲気を召し上がれ、といったところでしょうか。
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