第7回『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞受賞の「薬剤師・毒島花織の名推理シリーズ」第2弾!
塔山郁さんの『甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理』を読みました。
あらすじ
ホテルマンの水尾爽太は、同僚の原木くるみから、認知症の祖母が飲んでいる薬のうち、1種類だけが数個なくなることが5回起きていると、”彼女”で薬剤師の毒島花織に相談してほしいと依頼される。
爽太が”知人”の毒島にくるみの相談を伝えると、毒島は瞬く間に何が起きているかを推理してしまう。
感想
『薬も過ぎれば毒となる』の続編です。
相変わらず爽太は尻を蹴っ飛ばしてやりたくなるほど慎重で、毒島さんとの距離を詰められずにいます。
一方の毒島さんも、爽太のことをどう思っているのやら…
何だか最近、こういうもどかしい話ばかり読んでいるような気も?
今回も、薬に関する知識が満載。
タイトルにあるように、作用と副作用に着目した話が多かったかな。
それにしても、毒島さんの行動にはいつも驚かされます。
人はそれを良い傾向だと言いますが…
なんだか、エピローグにある方波見夫妻の会話ですべてを纏められてしまった気もしますが、今回も面白い作品に仕上がっていました。
コメント