横関大さんの『忍者に結婚は難しい』を読みました。
あらすじ
キャンプ場で偶然出会って結婚した、草刈悟郎、蛍夫妻。
実は、悟郎は伊賀忍者、蛍は甲賀忍者の末裔だったが、2人は素性を隠したまま結婚生活を送っていた。
ある日、蛍に国会議員の赤巻の薬物使用疑惑の証拠を押さえるよう命が下る。
一方、悟郎には赤巻の周辺警備の仕事が割り当てられる。
感想
『ルパンの娘』の忍者版なのかなぁと思って読みはじめたのですが、どうも違う感じ。
『ルパンの娘』では、泥棒一家と警察一家の娘と息子が、『ロミオとジュリエット』なみに愛を確かめ合う話でしたが、今回は結婚まではあっさり。
でも、結婚して2年も経たないうちに関係は冷え切り、離婚の話まで飛び出す有様。
いきなりのギャップに戸惑ってしまいました。
そのギャップがあってこその、その後の展開かも知れませんが。
『ルパンの娘』が、家族と家族の問題なら、こちらは伊賀忍者一派と甲賀忍者一派の対決。
スケールが大きくなったなぁという印象を受けました。
事件の根幹にあった事象については、まさかのまぐれ当たり。
地名から連想できるようにしてあったのかな?
2023年にドラマ化されたようですが、設定といい、ストーリーといい、映像化したくなる気持ちがよくわかります。
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