伊坂幸太郎さんの『777 トリプルセブン』を読みました。
あらすじ
殺し屋の天道虫こと七尾は、ウィントンパレスホテルの2010号室にプレゼントを届けに行くという仕事を請け負う。
これ以上ない簡単な仕事のはずだったが、七尾は2010号室の客に首を絞められかけ、体勢を崩した相手は大理石のテーブルで頭を打って死んでしまった。
さらに、裏社会の人間・乾の下で働いている神野結花を捕まえるために、”業者”たちが次々とウィントンパレスホテルに集まってくる。
感想
「殺し屋シリーズ」の第4弾です。
主人公は、2作目の『マリアビートル』に登場した天道虫こと七尾。でいいのかな?
わけもわからず神野の方につくことになった七尾たちと、神野を捉えるために派遣された6人組たちが、ホテルの中を縦横無尽に動き回りながら対決。
死体だけがどんどんと増えていくことになります。
3作目の『AX アックス』よりも、2作目の『マリアビートル』の方に近い設定でしょうか。
運行中の新幹線の中を舞台にした『マリアビートル』では、いかに人と人をすれ違わせるかという面白みがありましたが、この作品では、利用者用エレベータ、従業員用エレベータ、非常階段と、縦に移動するだけでも複数の動線があるので、そのあたりの面白みは少し欠けてしまったでしょうか。
最後の展開は、ホテルを舞台にした『777 トリプルセブン』の勝ちかな?
それにしても…
作品の中で出てきた、チーズケーキと柚胡椒があうという話。
あとがきで「どのような味なのか見当もつきません」とか書いてあるんだから!
頭の中でシミュレーションしてみて、今度試してみようと思っていたのに!!
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