【読書】秋吉理香子『灼熱』

秋吉理香子 ├ 秋吉理香子

秋吉理香子さんの『灼熱』を読みました。

 あらすじ

川崎忠時は、リストラにあったことを妻の咲花子に話さず、詐欺まがいの商売をしていたが、仕事用に借りていたマンションの一室から転落して死亡した。
詐欺の被害者で、現場に居合わせた医師の久保河内英雄が犯人として逮捕されたが、その後事故だったということで釈放された。
咲花子はその裁定に納得できず、手術で顔を変えて英雄に近づく。

感想

やっぱり、秋吉理香子さん好きだわと、再確認できた作品です。

特に、後半の咲花子の心が揺れ動くシーンが繊細で好き。

このあとどうなっちゃうんだろう?というところからのまさかの展開も、息をつかせぬ面白さ。
1冊読んだだけなのに、1、2歳年をとった気分になるような、そんな濃密な時間を過ごすことができました。

それにしても、終盤の展開は予想だにせず。
最後の30ページくらいはジェットコースターに乗っていたような気分でした。
だからといって、置いて行かれるようなことはなく、読み終わったあとにはため息が…

機会があれば、ぜひ手に取ってみることをおすすめします。

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