【読書】長江俊和『出版禁止』

長江俊和 禁止シリーズ ├ 長江俊和

長江俊和さんの『出版禁止』を読みました。

 あらすじ

ライターの若橋呉成は、7年前に起きたドキュメンタリー作家・熊切敏と愛人女性の心中のルポを書くため、生き残った愛人女性・新藤七緒への取材を開始する。
なぜ七緒だけが生き延びたのか? 本当に心中だったのか? 若林はあらゆる可能性を探るが、心中の顛末を録画したビデオ、関係者の話などがことごとく若林の仮説を否定する。

感想

若林同様、いろいろな可能性を考えながら読み進めたのですが、すべて一歩先を行かれていたような印象。
ひょっとして…と思ったことは、その直後に若林も考えており、否定された格好に。

最終的には、やっぱりただの心中だったんじゃないの?と思うのですが、それであれば、このルポが「出版禁止」になる理由がない。
どこに落とすんだろう?と思ったら、どんでん返しに次ぐどんでん返し。
完全にしてやられました。

7年前の真相も凄ければ、7年後の真相も凄い。
久々に強烈な衝撃を受けた作品でした。
機会があればぜひ。

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