【読書】下村敦史『逆転正義』

下村敦史 ├ 下村敦史

下村敦史さんの『逆転正義』を読みました。

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あらすじ

『見て見ぬふり』
高校1年生の松木冬樹は、クラスでいじめが行われていることが気になっていた。
勇気を出して担任の石澤に報告したのだが、石澤は見て見ぬふり。

感想

6編の短編からなる作品ですが、サクサクと読めてしまいました。

前半の3つは、「逆転正義」というタイトルがぴったりとくる作品。
後半の3つは、下村敦史さんらしいどんでん返しが用意されているものの、「逆転正義」という言葉がぴったりくるかなぁ?と、ちょっと首を捻ってしまいましたが、どれも面白かったです。

最後の『死は朝、羽ばたく』は、途中まで予想どおりだったので、驚きがないかと思いきや、さらに1段深いところまで掘り下げられていて、やられた!と思いました。


このほか、『保護』、『完黙』、『ストーカー』、『罪の相続』、『死は朝、羽ばたく』が収められています。

『保護』
会社員の早川満雄は、夕飯を買うために寄ったコンビニのひさしの下に、雨に濡れそぼったセーラー服を着た綾瀬春子を見つける。
「家に帰りたくない」と言う春子を、アパートに連れ帰るが…

『完黙』
繁華街の路地裏で麻薬を売る大重泰三は、ついに麻薬取締官によって逮捕されるが、完黙を貫き通す。

『ストーカー』
祐介を殺害した花村美里が、血みどろになった手を洗っているときに、彼が訪ねてきた。
血だらけの洗面所に入られないように、美里は彼を帰そうとするが…

『罪の相続』
息子を亡くした曽我部邦和は、今度は自分が拉致された。
曽我部を拉致した男曰く、曽我部の祖父が70年前に男の祖母に危害を加えたのだと言う。

『死は朝、羽ばたく』
刑務所から出てきた奥村健三は、3人の高校生に絡まれ、前科者だと言いふらされたくなければ金を払えと脅される。

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