【読書】小路幸也『ペニー・レイン』

小路幸也 東京バンドワゴンシリーズ ├ 小路幸也

小路幸也さんの『ペニー・レイン』を読みました。

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 あらすじ

『冬 カフェの向こうで紅茶も出番』
亜美の義妹で女優の折原美世が、ドラマの番宣を兼ねて〈東京バンドワゴン〉周辺を我南人とともに散策するというロケがおこなわれた。
このロケが紺のエッセイに登場する場所がほとんどであることを気に病んだテレビ局のディレクター・浦田麻理が、お菓子とお花を持って訪ねてきた。
しかし、浦田は今回のロケもドラマのディレクターではないのだが…

感想

「東京バンドワゴンシリーズ」の18弾です。
やっと追いついたと思ったのですが、この記事をUPする頃には、きっと新刊が出ているんでしょうね(現在2月末)。

今回もにぎやかな堀田家には、大きな動きが勃発。
子どもたちが大人になるにつれ、動きに激しさが増してきたような気がします。

作品の中で、青が「この家の中で自分だけが何もできていなくて苦しい」と胸のうちを吐露する場面がありますが、何だかよくわかるなぁと思ってしまいました。
こういった感情って、焦りを生んで、余計に空回りしてしまうんですよね。


この他、『春 恋の空き騒ぎ』、『夏 答えは風と本の中にある』、『秋 ペニー・レイン』が収められています。

『春 恋の空き騒ぎ』
増谷家と相沢家の完成、藍子とマードックが帰国したのを機に、藤島ハウスでは週末を使って一気に引っ越しをおこなった。
しかし、花陽の同級生の和ちゃんの親から、娘が駆け落ちしたと連絡が入る。
和ちゃんは今日1日引っ越しを手伝ってくれていたのだが…

『夏 答えは風と本の中にある』
カフェに変わった客が現れた。
コーヒー1杯で3時間ほど表の通りを凝視したまま。
3日目、ふと目を離した隙に姿が消え、テーブルの上には濡れた千円札が残されていた。

『秋 ペニー・レイン』
不審火が連続して3件発生した。
野次馬を撮った写真を見ると、いずれも〈東京バンドワゴン〉の隣にあるアートギャラリー〈アートウ〉の店主・高見が写っていた。

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