濱嘉之さんの『列島融解』を読みました。
あらすじ
自動車部品工場を営む太田正治は、東日本大震災のあと、工場が福島第1原発から20km圏内にあったことで、移転を余儀なくされる。
そこに、中国系の商社から、中国への移転を持ちかけられる。
一方、東日本電力出身の小川正人は、超党派のエネルギー政策集団を立ち上げる。
東日本大震災を受けて未曾有のエネルギー危機に陥った日本が採るべき道は何なのか?
感想
国会議員を主人公に据えた作品ですが、やっぱり公安目線での記述が多かったり、中国を叩く内容になっているのはご愛嬌。
というか、ぶれずに得意分野で勝負をしてくる濱嘉之さんは、さすがだなと思ってしまいます。
作中に出てくるエネルギー政策案は、賛否両論あるかと思いますが、今読んでも良いところを突いているのではないかと思えます。
知らぬ間に時間が前後していて、多少読みにくい部分がありましたが、最後はスカッと締めてくれています。
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