拓未司さんの『蜜蜂のデザート』を読みました。
あらすじ
第1回《スイーツ・グランプリ》の兵庫県代表を決める予選で優勝した『コウベ・ヤマスギ』で食中毒騒ぎが発生した。
『コウベ・ヤマスギ』は、兵庫県代表を辞退。僅差で2位になった『テル・カキタ』が兵庫県代表として本大会に出場することになった。
一方、『ビストロ・コウタ』のオーナーシェフ・柴山幸太は、コース料理の最後に出すスイーツに納得がいかず、試行錯誤を繰り返していた。
感想
『禁断のパンダ』の続編です。
前作では神戸のグルメガイドで堂々の1位に輝くシェフが出てきましたが、今回はスイーツシェフ。
基本的な技術や知識に加え、時代の最先端を追いかける感性が必要なんだとか。
私が住んでいるところは郊外なので、定番のケーキを置いている店しか知らないなぁ。
アンテナを張り巡らしていないだけなのかしらん?
読み進めていくと、怪しい人がちらほらと。
そのまま最終盤になだれ込んでいくので、「えっ?そんなわかりやすい犯人?」と思ってしまったのですが、さて、どうなるでしょうか。
ちなみに、子どもの食物アレルギーの話が出てくるのですが、うちの甥っ子たちもアレルギー持ちで、姉たちはかなり苦労したんじゃないかと思います。
ひとりは、卵、乳に加えて小麦までダメでしたからね。
でも、そこから生まれてくるものがあるってところが、やっぱりプロは凄いなって思わされます。
『禁断のパンダ』よりも読みやすい作品だと思いますが、『禁断のパンダ』ほどのインパクトはありませんでした。
ぜひ、機会があれば2冊ともお召し上がりください。
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