望月麻衣さんの『京都寺町三条のホームズ 3 ~浮世に秘めた想い~』を読みました。
あらすじ
寺町三条商店街の骨董品店『蔵』でアルバイトをする真城葵は、店主の孫・家頭清貴から、南座で開かれる歌舞伎の顔見世公演に誘われる。
その顔見世公演の顔とも言える市片喜助が店を訪ねてくるが、喜助の楽屋の壁一面に「襲名を辞退しろ」という紙が貼り付けられていたという。
感想
「京都寺町三条のホームズシリーズ」の第3弾です。
「珈琲店タレーランの事件簿シリーズ」もそうなのですが、なぜ京都の風景は人の心を惹きつけるんでしょうね。
私も20年ほど前に2,3度散策したことがあるのですが、行ったことがない場所がたくさん出てきます。
それでも、情景が頭の中に浮かんでくるから不思議。
今回取り上げられているのは、歌舞伎や写楽など。
本物を見るのも勉強のうちですが、心も豊かになるといったところでしょうか。
私はどちらも見たことがないのですが、死ぬまでには見ておきたいなと思いました。
ホームズさんと葵との関係が毎回気になるところですが、このまま引っ張れるだけ引っぱるんだろうなぁ。
蛇の生殺しのような気分ですが、白黒はっきりつけてしまうと、面白みが半減してしまうのかもと、我慢しています。
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