【読書】知念実希人『黒猫の小夜曲』

知念実希人 死神シリーズ ├ 知念実希人

知念実希人さんの『黒猫の小夜曲』を読みました。

あらすじ 

死神――亡くなった人の魂をあの世へ送る案内人――が1人、黒猫に姿を変えて地上に降り立った。
彼の役目は、地縛霊となってしまった魂の未練を取り除き、あの世へ送ること。
さっそく記憶喪失の魂を救おうとするが、製薬会社を取り巻く闇に巻き込まれていってしまう。

感想

「死神シリーズ」の第2作です。
前作『優しい死神の飼い方』では、確か死神が犬の姿を借りて地上に降り立ちましたが、今回のタイトルは『黒猫の小夜曲』。
それもそのはず。前回の活躍を見て、第2弾として地上に派遣されたというわけです。
人間社会でもよくある話ですね。

前作で地上に降り立った死神は、ゴールデンレトリバーで、名前はレオ。
それに対して、今回降り立ったのはおそらく雑種の黒猫で、名前はクロ。
だいぶ格が落ちているような気が…

物語の方は、だんだんと医師でもある知念実希人さんらしい、医学関係の話に。
ある意味、医学界の明と暗を描いた作品にもなっています。

終盤、話が2転3転して振り回されることに。
キャラクターの奇抜さだけでなく、ストーリーの面白さも両立された作品になっていました。

今のところ、このシリーズはもう1作刊行されているようなので、読むのが楽しみです。

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