【読書】貴志祐介『ミステリークロック』

貴志祐介 防犯探偵榎本シリーズ ├ 貴志祐介

貴志祐介さんの『ミステリークロック』を読みました。

あらすじ 

ミステリー作家・森怜子が所有する、人里離れた山荘に、弁護士の青砥純子と防犯コンサルタントの榎本径が招待された。
晩餐会の後、明朝〆切りの仕事があると言って中座した怜子が、仕事部屋で殺害されてしまった。
夫の時実玄輝は、この中に殺人犯がいるとして、犯人探しをはじめる。

感想

「防犯探偵・榎本シリーズ」の第4弾です。

今回は、榎本が最も得意とする鍵や防犯システムの知識を活かすのではなく、推理力で勝負する探偵役として活躍します。

タイトルから見てもわかるように、時間を使ったトリックがメイン。
これがまた難解で、想像力が必要でした。
結局、すべて理解したのかと聞かれると、理解できていないという答えになってしまうのですが…

青砥純子の目線で語られていますが、捜査、推理の場面では、出番がほとんど回ってこなかった印象。
これまでのシリーズの流れを見ていると、道化師役でも良いので、もう少し出番を増やしてもらっても良かったんじゃないかなと思いました。


表題作のほか、『ゆるやかな自殺』が収められています。

『ゆるやかな自殺』
暴力団事務所の中で、野々垣の弟分・ミツオが拳銃自殺をした。
部屋には6つの鍵とドアガードがかかっており、解錠のために鍵屋の榎本径が呼ばれた。
現場の様子を見た榎本は、自殺ではなく殺人だと見破る。

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