小川哲さんの『君のクイズ』を読みました。
あらすじ
生放送のクイズ番組『Q-1グランプリ』。
7点先取の決勝戦は6対6で最終問題にもつれ込んだ。
三島玲央が対する本庄絆は、問題が読まれる前に早押しボタンを押し、正解を導き出した。
これはやらせなのか?
三島は本庄との対決を振り返る。
感想
問題が読まれる前に早押しボタンを押し、優勝をさらっていく。
そんな話を持ち出されたら、読まずにはいられません。
ってことで、読んでみました。
冒頭で命題が提示されたあと、解に辿り着くまでが少々退屈でしょうか…
その中に解に結びつくヒントが隠されているのですが、読んでいるときにはそれがわからないため、読まされているっていう印象を受けました。
最後は見事に「ゼロ文字押し」ができた理由に辿り着くのですが、それもなんだかなぁといった気分に。
確かに説明はされているのですが、三島の立場に立ってみると、不合理この上ない話。
この本に出てくる番組プロデューサーは、番組を面白くするためなら何でもありなのかな?と感じてしまいました。
コメント